2010/07/29
さて唐突だが宝くじは賭博である。
賭博、賭け事とは金銭などを賭けて偶然による勝負を行いその結果金品のやりとりをおこなうものであるが、この範疇に宝くじが入ることはあまり知られてはいない。
けれど、いわゆる宝くじは「富くじ」と呼ばれ、それを規制、取り締まる法律には「賭博及び富くじに関する罪」として刑法に記載されている。
要するに私設賭博場が違法なのと同じく、私設富くじも違法なのである。それはとりもなおさず大きな不労所得の発生するものであるからと言える。
面白いのは賭博をしたものは50万以下の科料にとどまるのに比べて、富くじを発行したものは150万以下の科料と格段に罪が重いことである。
これはその行為によって動かされる金額の多寡によるものであろう。富くじを発行することはある種賭博の胴元になることでもあるからだ。それだけ実入りが多く悪質ということなのだろう。
ところで、一般に宝くじのリターン、返金率は50%といわれている。いわゆる寺銭が5割ということになるが、これは非常に低い割合である。かの悪名高い競馬では寺銭は25%。この数字でもかなりなものである。もぐりでのノミ行為でのショバ代は10%から15%といわれているから、この数字だけを見れば○クザのほうがずっと良心的といえなくもない。
おおよそ取り締まりの対象になる産業にアウトローが入り込むのは独占市場でかつ高額な場合による。これに当てはまるのが薬物であり売春である。もちろん賭博もそのひとつとなる。
たとえば薬物でいえばスイスなどでは比較的安価にドラッグが手に入るらしい。まさに公認ドラッグであるタバコや酒の感覚らしい。またオランダでは公営売春がありその行為単価は数千円と聞く。
こういった低廉な価格によりひろく市場が開かれているところには非合法組織が入り込む隙はない。
また宝くじの購買層の多くは低所得層に偏る傾向がある。昨今やたらと販売されているジャンボ宝くじでは前後賞あわせて3億円であるが、単賞ではあくまで1億円である。
おそらく3億円とは生涯賃金に比例してスライド引き上げされたものなのだろうが、多くの庶民には縁の無い金額ではある。
それゆえひとときの夢をもとめて多くのひとが購入するのであるが、当たり前だがこういった宝くじを高額所得者は購入したりはしない。
下世話な話だが国会議員でこのような宝くじを購入するものがはたしてどれだけいるだろうか。彼らの多くは1億円という金額は日常的なものであるため、還元率50%という割の悪いものには手をだしたりはしない。
実質年間所得が1億円であればそれを目安に起業、あるいは蓄えた資産の運用でなんとでもひねり出せる金額なのだろう。
ちなみに宝くじの1千万円獲得比率はおおよそ270万分の1である。大阪市民あたりに換算してでひとりとは低い確率である。
これが1億ともなると府民にひとりくらいであろうか。130人という総数にだまされるが、実際は各県に1ないし2名しかいないことになる。これは車にはねられるより低い確立である。
よって、結論、宝くじは1枚買えば十分である
